IE9ピン留め
石橋の夜桜(福岡県八女郡上陽町)

 ホタルと八女茶で有名な福岡県八女郡上陽町は、「石橋の里」としても広く知られている。
 明治23年、町を流れる星野川に架けられた木の橋が3度の洪水によってすべて流されたので、村民222名が寄付をして洪水に流されない石の橋を造ることになった。そしてその工事を頼まれたのが、熊本県八代郡東陽村の石工「橋本勘五郎」。通潤橋や皇居の二重橋を架設した名匠だった。2年の歳月の後、上陽最初の石橋「洗玉橋(せんぎょくばし)」が完成。その後、勘五郎の息子や弟子たちは上陽に残っていくつもの石橋を造り、またその技術は上陽の石灯籠造りに受け継がれていったそうだ。一時は上陽町には50基ほどの石橋があり、現在も13基が残されている。洗玉橋も橋本勘五郎最後の仕事として、今でも歩道として大事に保存されている。
 さて、写真に写っている橋は、洗玉橋の一つ下流にある「寄口橋(よりぐちばし)」だ。大正6年5月に完成した二連式のアーチ橋で、橋のたもとには「ほたると石橋の館」があり、上陽町観光の拠点となっている。ホタルの飼育場があり、6月のホタルのシーズンには川の中を飛び交う源氏ボタルが見事だが、4月の花見の季節も捨てがたい。「桜と石橋まつり」が開催され、石橋がライトアップされるからだ。わたしはこの光景をけっこう気に入っており、毎年出かけている。惜しむらくは、ほたると石橋の館の中の食堂が、去年はフランス料理、今年は蕎麦屋と目まぐるしく変わっていくことだ。石橋のように、時代に流されないどっしりとした経営を望む。何せわたしは、あったか〜い田舎料理が食べたいのです。
 この上陽町も、平成の大合併により10月からは八女市に編入される。健闘を祈る。

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by adwork | 2006-04-06 16:05 | お散歩写真
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